【再生提案に添付いただいた現況図面】
平成27年12月20日
県の支援事業で建物調査をしてもらって、引き続いて再生提案をお願いしたので、再度現地調査をしていただくことになった。本来なら建物調査をしていただいた専門家のお二人がされるそうですが事情により新たな一級建築士さんが来られることになった。
「これ再生するんですか?」って感じだったから当然かもしれない。
今回来られた建築士さんも古民家再生の経験もあり、古民家再生協会さんが開催されたセミナーで講師をされていた方だった。
(最初は初対面かと思ったが、後で気づいた。)
A3サイズのクリップボードに方眼紙を挟み、これもまた次々と計測しては書き込みの繰り返しで手際が良かった。実は調査はこの時だけでなく、数ヶ月後にもう一度やっていただいた。床下や天井裏にも体をつっこんでホコリや泥だらけになりながら丁寧に計測をされていた。建築士さんに仕事をお願いするならこんな方が良いなと思った。
年が明けて3月になって提案の報告書が届いた。
こちらからの明確な希望の提示もできなかったのに、報告書は丁寧な内容だった。現況の問題点から、再生計画の考え方や概算の工事費、再生に利用できそうな支援制度に至るまでA4用紙10頁にわたるものだった。
こちらが思案ばかりで先に進めないでいる現状を察し、以下のように締めくくられていた。
「難しく考えるよりも始めてみれば寄り添う人が出てくることもあるので、時間があるなら徐々に始められたらいいでしょう。人が集まり出すと方向が定まってきますし、新たな道が開けることもあります。
せっかくの貴重な古民家ですから、再生し活用できるようになることを期待いたします。」
本当に素敵な建築士さんだ。