隅木の確認

最近読み始めた規矩術の本から、屋根の隅木の木組みが気になったので、現場の屋根の四カ所の隅木を確認してみた。

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【北西の角】
雨漏りの状況から一番気になっている北西の角から確認した。
隅木と配付き垂木との組み方は結構雑だ。まぁ、神社仏閣とは違うわな。

東西方向の軒桁が北側に半間ほど飛び出している。最初の建築時より半間分北側に部屋を広げたのかな。

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【北東の角】
こちらも南北の軒桁が東側に飛び出している。こちらは半間分もなく中途半端な広げ方だ。購入初期に図面を起こすために測量をやったが、図面にすると収まりが悪かった部分だ。

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【南東の角】
こちらも北東の角と同じで、軒桁が東側に飛び出しており、軒樋の角が交差していない。

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【南西の角】
こちらの角はこれまでの三カ所の角と違い、隅木、 配付き垂木、軒桁が教科書通りに交差し、軒樋の角もある。

ただ、この軒樋の角が悪さをしているのか、隅木の先端の腐朽が一番ひどい。樋からあふれた雨水が隅木の先端にかかり、樋により風通しか悪く腐朽がひどくなったんだと推測できる。

ここの軒下に見えている切り株のようなものは、おそらく鯉のぼりを上げた杉竿の下部だと思われる。

男の子の成長を祈念して鯉のぼりを掲げたんだろうけど、最後は女性一人になって絶えてしまった。

古民家に残されたものは、時として様々な物語りを語ってくれる。(勝手に想像しているだけだが)

今回、軒下を確認してみて気が付いたが、垂木のサイズが55㎜×55㎜のようだ。木材が痩せているから元のサイズはわからないが、普通、瓦屋根だと75㎜×60㎜だと思うんだが。

こんな雑なブログを最後まで読んでいただき有り難う御座います。
雑は雑なりに頑張って書き続けてみるんで、良かったらまた見てやって下さい。