朝来市旧生野鉱山職員宿舎の見学

今日の午後、生野を通りかかったので、車を降りて散策をしてみることにした。

以前、ここに俳優の志村喬氏の記念館があることは聞いていたが、有名人の生誕地にあまり興味がなかったので、それを目的に訪れることはなかった。

今回は散策中に記念館の表示が目に留まったので見学することにした。

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【受付・休憩所前の井戸】

記念館は、旧生野鉱山職員宿舎のうちの1棟の中に氏ゆかりの品や写真の展示がされているものだった。

現地のボランティアガイドさんが丁寧に案内をしてくれたが、実はこれらの展示物にはあまり興味はなく、各棟の建物そのものの方が見応えがあった。

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【甲7号】

最初に見学した志村喬記念館として利用されている甲7号は大正期の建物に復原されていた。

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【甲7号の風呂】

風呂は五右衛門風呂に復原されている。

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【甲7号の台所】

レンガ作りのかまどと、人造石の流し。

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【甲8号の風呂】

明治9年の状態に復原された甲8号の中には木製の風呂桶(湯を入れる)に推定復原されていた。

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【甲8号の台所】

台所は土間にお竃(おくど)さんと、木製の置き流し台。

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【甲8号のトイレ】

トイレは向かって左側がお尻になるように座る。木製の立ち上がりは和服の裾を引っ掛けて用を足す。

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【甲9号】

甲9号は昭和初期から30年代までの状況に復原されており、設備機器の一部は現代のものを入れ、宿泊施設として利用できるようにしてあった。

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【甲9号の風呂】

風呂は五右衛門風呂で、床や腰壁は人造石研ぎ出し。
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【木製の冷蔵庫】

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【三菱製の洗濯機】

室内には当時の電化製品が展示されており、子供の頃に見たことがあるものもあった。

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【甲19号】

こちらは建物が建てられたと推察される三菱社有以降の明治後期を目安に復原されているとのことだ。ガラス戸の回り廊下が良い。

これら4棟の復原は、それぞれの改修・改変の状況や保存状態を調査した上で、どの時代の建物に復原するかを検討され決定されている。

4棟を見学すると、日本人の居住様式の変化を確認することができる。

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【玄関脇の根継ぎされた柱】

本当に見学して良かった。

宿舎を見学した後は散策を続けたが、他にも銀山が栄えていた頃を想像させてくれる立派な建物を見ることができた。

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【井筒屋さん】

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【画像左側 トロッコ道】

市川沿いにトロッコ道が見え、右側には姫宮神社がある。

思いつきで立ち寄っただけなので、1時間程度しかいなかったので、次はここを目的に来ようと思う。

こんな雑なブログを最後まで読んでいただき有り難う御座います。
雑は雑なりに頑張って書き続けてみるんで、良かったらまた見てやって下さい。