大工さんの作業 三日目

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【大黒柱の仕口を細工中の寺本親方】
今日は寺本親方から入ってくれるとの連絡があり、おそらく柱の根継作業なので、是非とも見てみたいと思い、午後休暇をとって昼食もとらずに現場に駆けつけた。

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【根継された中央の柱】
現場に着くと既に部屋の中央の柱の根継が完了しており、作業は大黒柱の方に移っていた。

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【継ぎ足す柱の仕口の細工中】
今日はもう一人、同じ佐用町の大工さんの木村さんと言う方が入ってくれていた。寺本親方よりお若い大工さんだ。

仕口の作り方は頭の中にあるのかと、木村さんに聞いてみたら、基本形が頭の中にあって、後は現物の柱の腐朽具合を見て形を変化させるとのことだ。

若い大工さんがこのような技術を継承してくれている事は頼もしい。

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【仕口の仕上げ作業中】
いよいよ新しい柱を継ぎ足すための仕上げに入った。

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【上下の柱を組合せる作業】
ここからが大変な作業だった。
仕囗どうしの噛み合わせを調整しながら上下の柱を合わせていくが、継ぎ足す柱の長さと、上の柱と礎石との間隔に隙間がないので、柱を叩き込んでいく。

ジャッキを上げたり下げたりしながら、下げ振りで柱の傾きを修正しながらの作業だ。

緩くてもキツくても思い通りに柱が入っていかない。寺本親方と木村さんと両側から上を叩いたり下を叩いたりしながら徐々に入れ込んでいった。

本当に今日は見に来て良かった。こんな作業を見ることは今回限りだろう。

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【栓の打ち込み】
そして最後の仕上げ、鼓型の断面の栓を上下の柱の真ん中に打ち込んでいった。

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【根継ぎが完了した大黒柱】
ベテランと中堅の大工さんの共同作業で、1日で2本の柱の根継ぎ作業が完了した。

今では貴重な技術で補修された柱2本。これらの柱と共にこの建物を利活用して遺していきたいとあらためて思った。

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【鋼製束の固定方法】
今日はもう一つ寺本さんから教わった。
大引きが次々と入っていくので、それらの大引きの下の束石との間に鋼製束を入れる方法だ。

単に鋼製束を固定して上下のナットを締めるだけだと思っていたが、どこまで鋼製束を上げればいいかをみる方法を教わった。

さぁ、またまた課題を頂戴したぞ。

こんな雑なブログを最後まで読んでいただき有り難う御座います。
雑は雑なりに頑張って書き続けてみるんで、良かったらまた見てやって下さい。