吹屋ふるさと村の散策 最後

2020.08.02

いよいよ記憶が定かじゃないが、四日前の散策の締めくくり。ベンガラ館から笹畝坑道、広兼邸と巡った行程を書く。

まずはベンガラ館。ここはベンガラ製造工場が再現されており、製造工程を知ることができる。

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【鉱石を加熱する釜】

原材料の鉱石(緑礬)を200枚前後の焙烙(ほうろく)に入れて並べ、松を燃料にして約700℃で加熱する工程。

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【釜の上部の排気口】

釜の上部の構造体は難燃処理のために土が塗られている。

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【水洗碾臼室】

ここでは加熱後の材料(焼キ)を水洗と石臼でひく工程を繰り返し、より細かい泥状にしていく。

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【水車を動力にした碾臼】

この工程の動力は水車で、木製の歯車が精巧にできている。こんな所にも腕の良い大工さんの仕事が必要だったのかも。

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【脱酸水槽】

含まれている酸を抜くために水を入れて攪拌を数10回~100回程度繰り返す。

酸が抜けたベンガラの沈殿物を多数の木の盆状の容器(干板)に入れ薄く伸ばして、干棚に並べて天日で乾燥させてベンガラが完成する。

全ての工程の見学を終えてから、受付の方からベンガラについて話しを伺ったが、現在市販されているベンガラの製造は鉄と硫酸を混合する製造方法で、吹屋のベンガラの赤はもう手に入らないと言うことを聞いた。

さらに、子供の頃世話になった氷枕の赤色や、食品トレーの赤色はベンガラの色だと言うのも驚きだった。

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【笹畝坑道の入口】

続いて車を走らせ向かったのは笹畝坑道。ベンガラの材料になった鉱石が採掘された吉岡銅山の支山の坑道跡になる。

吹屋のベンガラは吉岡銅山の捨て石である硫化鉄鋼から偶然発見されたそうだ。

さっそく坑内に入ってはみたが、実は閉所恐怖症と言うほどではないが、天井高の低い場所は苦手で、涼みに入ったものの足早に通り抜けてしまった。生野の銀山跡を見られた方は想像できる場所だ。(雑の極みやなぁ)

続けて車で広兼邸を目指した。

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【広兼邸】

駐車場に着いて山を見上げると山城の様な石垣と建物の外観に圧倒された。


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【広兼邸の入口】

まるで大手門の様な入口をくぐって邸内に入り、受付を済ませて邸内を見学したが、ここは建物内のほとんどが立ち入り禁止で、屋外から屋内を眺めるだけになった。

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【広兼邸の玄関】

その当時でも自分のような平民は上がることができなかったであろう玄関。

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【屋内】

部屋が多すぎてどこが何の部屋なのかもわからない。

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【竜の絵の衝立】

まぁ価値のあるものには違いない。

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【消防ポンプ】

まぁ古いお屋敷の展示物で見かけるものはたいてい展示してある。だんだん面倒くさくなってきた。

ベンガラの原材料の緑礬製造で得た富で築き上げた大邸宅。映画「八つ墓村」のロケ地にも使われていたので今さらここに書くこともないか。(とうとう投げやりになった)

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生活用水の山の水】

ベンガラ製造の山から離れた山に住み、生活用水は山上からの水を使っていた。

まぁ、こんなところで吹屋ふるさと村の散策を終えて帰路についた。

やっぱり雑なブログになってしまった。

購読しているブログ「播磨の山々」のしみけんさんならもっときちんとレポートされるだろうなぁ。

こんな雑なブログを最後まで読んでいただき有り難う御座います。
雑は雑なりに頑張って書き続けてみるんで、良かったらまた見てやって下さい。