旧吹屋小学校校舎保存修理現場の見学

2020.08.02

今日は岡山県指定重要文化財の旧吹屋小学校校舎の保存修理現場の見学をしてきた。

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【旧本館入口】

吹屋には以前から行きたいと思っていたので、今回小学校校舎保存修理現場の公開があることを聞き吹屋に出かけることにした。

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【吹屋の街並み】

現地の駐車場に車を駐め吹屋の街並みを素通りして旧吹屋小学校を目指した。

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【校舎の屋根瓦】

現場に着き受け付け後にヘルメットを借りて足場のスロープを登って屋根瓦を間近に見られる場所に上がった。

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【瓦の葺き方の違い】

元の瓦は葺き土の上に瓦を載せる土葺きだが、新しい瓦は桟に瓦を固定する桟葺きになっており、違う葺き方の境目がある。

次にスロープを下りて階下の見学。

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【壁下地】

途中壁の下地に目がとまった。元は竹小舞に荒壁だが、補修箇所の壁下地は木の小舞に荒壁パネルという建材が使われていた。

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【荒壁パネルの説明】

荒壁パネルは木の小舞に土と古紙でパネル状にした建材で伝統的な土壁の良さを残し施工の手間を軽減させる材料になっている。

土の中に木が入っているのでビスの固定が可能だ。

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【2階旧講堂】

旧講堂の天井は折上げ天井。寺社の折上げ天井の場合は格子状に組んだ格天井だが、ここは珍しく竿縁天井。

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【補修された腰板】

腰板も可能な限り古材を生かし補修されていた。新しい材料に交換した方が簡単なのに、あえて継ぎ足して補修されているのが凄い。

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【廊下】

一階の廊下も懐かしさを感じます。ここまで立派ではないけれど通った小学校も木造だったから。

壁に書いてある□△○もちゃんと遺してあった。

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【一階の軒裏】

吹屋の街並みを造ったのは島根から呼び寄せられた宮大工さん達と言うことで、保存修復作業に関わられている方々も腕の立つ大工さん達なんだろう。

今回の公開の情報もそんな大工さんのお一人からお聞きした。

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【百葉箱や風向風力計】

見所満載でできればわかる方の解説付きで見学をしたかった。きっと見所をまだまた見落としていると思う。

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【いろりやさん】

傾いているのは私のせいです。

見学後は吹屋ふるさと村の散策をしたいので、まずは腹ごしらえ。

車を駐めたすぐ側のいろりやさん。山菜うどん、山菜そば、おでん盛り合わせ、どれも税込み¥500。味も価格も満足です。

午後からは郷土館、片山家、ベンガラ館、笹畝坑道、広兼邸と回りましたが、これは追って記載することに。

こんな雑なブログを最後まで読んでいただき有り難う御座います。
雑は雑なりに頑張って書き続けてみるんで、良かったらまた見てやって下さい。