仮筋交いの打ち付け作業

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【鉄工ハンマーと両口げんのう】
N90の丸釘を打つために購入したハンマー、実は鉄工用ハンマーだった。
打撃面が丸くなっていて釘を芯でとらえるのが難しそうだ。

これまで使っていた両口げんのうは中学時代の技術家庭科で使用していたもので、打撃面の周辺がこれまでの解体作業で欠けている。

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【欠けたげんのう】
まぁとにかく釘を1本打ってみる。

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【頭を少し残して打ち込んだ釘】
曲がりなりに(まさに言葉通り)とりあえず打てそうだ。

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【新建材の壁の下地】
さぁ、やるぞと思ったとたんに邪魔なものがそこかしこにある。

梁に打ち付けてある以前の壁の下地があると筋交いが梁に直接打ち付けることができないので、この下地を外す作業が必要になる。

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【囲炉裏の跡?】
脚立を室内で移動させるのに邪魔な存在。これまでなんとなく撤去せずにいたが、いずれにせよこのまま使うわけにもいかないので撤去することにした。

この石積みの様に見えるものは土の塊を天日で干して固めたようなもので、将来設置予定の薪ストーブの耐熱壁にも使えそうにない。

この構造体の内部の横材に竹が使われているが、虫にも喰われず意外と無事に残っていた。

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【脚立の伸縮足】
そうそう、今回も大活躍の伸縮足。脚立を移動させる度にこの足を調整するのは面倒くさいが、安全作業(安全帯無しに屋根に上がった人間が今更だが)を考えると必須の道具だ。

で、作業完了。
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【Before】

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【After】

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【 もう一丁After 】
なんか木造の現場の雰囲気になってきたんちゃう。

あえて解体作業をやらなくても次々に大引が倒れていったが、筋交いが入るとなんか安心感がある。

あっ、それから作業中ハンマーで釘をたたく音の後に山彦のように音?声がする。

トントントントン。カッカッカッカッ。トントントントン。カッカッカッカッ。

どこで鳴っているのかわからないが確かにする。
何だろう???。

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仮筋交いの準備

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【購入した仮筋交い用の木材】
これまで作業用の資材は近隣のホームセンターで購入し、搬送用の軽トラを借りて現場まで運んでいた。

ただ、この軽トラで搬送できる長さは3m程度までなので、今回使用する4mの木材は搬送できない。

しかも、ホームセンターでは木材のサイズや樹種も思ったような物がなかったりする。

そこで今回、今後のことも考えて現場の近隣で木材を販売している製材所か建材屋さんを探してみた。

で、問い合わせたのが井上製材所さんだった。

井上製材所(加西市http://inoueseizai.co.jp/

ホームページで確認できたメールアドレスに問い合わせたところ、快く対応していただけた。

しかもすぐに現場まで搬送していただけ、現場の様子も見ていただくことができた。

今後もいろいろと相談にのっていただけそうだ。

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【N90の丸釘とハンマー】
後はN90の丸釘をいつものホームセンターナフコさんでハンマーと合わせて購入した。

さぁ、これで仮筋交いを打ち付ける準備ができた。

それにしてもこんな太い釘、まっすぐ打てるのかなぁ。

明日は天気が悪そうだが屋内なのでなんとか作業ができると良いのだけれど。


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雨漏りが止まったかも

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【上屋根からの雨漏り箇所1】
今朝は早起きして現場に出かけ、前回確認した雨漏り箇所の様子を見に行った。

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【屋内の床下の様子】
雨漏りが止まっているかも。少なくとも地面に水は溜まっていない。

昨日午後からはそれなりの量の雨が降ったと思うが、はっきりと確認できる雨漏りはなさそうだ。

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【雨漏り箇所1の裏側】
こちらは雨漏りで梁の腐朽がひどいところだが、ここも雨漏りはなさそうだ。

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【雨漏り箇所2】
こちらは上屋根か下屋根か怪しいところだったが、やはり雨漏りはなさそうだ。

もう少ししっかりと降った場合の状況を確認しないとわからないが、これまで下屋根の瓦の割れやヒビが雨漏りの原因だと思っていたが、瓦は意外と頑張っていて、上屋根のトタンの穴や隙間からの雨水の侵入が雨漏りの原因だったのかもしれない。


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大工さんの個人講義を受講

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【現場母屋の平面図】
今日は先週末に撮影した現場の360°パノラマVR写真を持って、佐用町に向かった。

古民家再生の経験豊富な大工さんに現状を伝え、今やるべき事や次にやっておく事を教わることが目的だ。

事務所に着くとすぐにノートPCを開いて、パノラマVRのデータを見ながら現状の説明を行った。

「こりゃもう仮筋交いをした方がいいなぁ」やっぱり。

ノートPCの画面で柱や梁の位置や状況を確認しながら、平面図に仮筋交いを入れる位置や方向を記載していった。

仮筋交いの材料は105㎜×30㎜で長さ4m。使用する釘はN90で、両端に1本ずつ全部を打ち込まず頭を少し残す感じで止める等、詳細な情報を聞くことができた。

さらに、柱の補強が済むと大引を入れていくので、大引のための束の位置に束石を置いておく。大引の方向に水糸を引っ張って、必ず直線上に並ぶように置くこと。

大引と大引の間隔は955㎜(敷居の側面間の3等分)で、束石は150㎜角の物を使用する。

構造の補強のために柱を入れる位置の束石の下の捨てコンは厚めにする。

束石の高さは床下の地面の一番低いところを基準にして、高いところは土を掘って高さを合わせ、束石の天は水準器を2方向(90°違い)で水平を確認すること。

聞けば理屈に叶ったことばかりだが、自分一人で考えていては気がつかないポイントばかりだ。

往復の道中のあちらこちらに満開の桜。季節も良い季節になったし、さぁ、やることが沢山できたぞ。

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雨漏り箇所の確認と補修作業

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【雨漏り箇所2】
先日の確認した雨漏り箇所のうちの一カ所を再度確認した。
上の写真の中央上部にビスの先が出ている。ここに野路板が固定されており、雨漏りで濡れているのはここより下なので、上屋根より下からの雨漏りと確認できた。

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【雨漏り箇所2の外部】
同じ箇所を外から確認してみたがブルーシートは剥がれていないので、どこから雨水が入り込んだのだろう。
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野地板で固定した場所がここから下の瓦の上部より低くなるので雨水が溜まっている。それでもブルーシートがあるのでシートの下はどうなっているんだろうか。
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あらまぁ、ブルーシートの裏側にも水滴が。ブルーシートは完全防水と言うわけではないんだ。

まぁ、下屋根の部分なら今後の改修時に改善はできる。

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【雨漏り箇所1】
問題はこちら。上屋根部分からの雨漏りでトタンの波板部分から雨水が浸入していると考えられる。

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【雨漏り箇所1の外部】
このあたりに目視で確認できる穴でもあれば、コーキングで塞いで様子が見れるのだがなぁ。

ところがトタン屋根に顔をこすりつけてなめる様に見てみても穴らしい穴が確認できない。

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【トタンの波板の継ぎ目】
何か所かある雨漏り箇所を行ったり来たり、屋根の上を歩き回っているうちにあることに気が付いた。
雨漏り箇所とトタンの波板の継ぎ目がほぼ一致する。ひょっとするとこの継ぎ目から雨水が入り込んでいるのではないか。

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【雨漏りのない箇所の継ぎ目】
こちらは雨漏りが認められない箇所の継ぎ目。隙間がほとんどない。
それに比べて雨漏りが認められる箇所は隙間がある。

通常、波板の継ぎ目は5山以上重ねて継ぐが、この重なり部分が少ないか、重なった裏側がサビて穴が開いているか、確かな原因は不明だが原因の一つとは考えられる。

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【変性シリコンのコーキングガン】
塗装をした時に気が付いた穴をコーキングした時に使用したもの。先の方は固まっていたが切り取れば使えそうだ。

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【コーキングした継ぎ目】
コーキングをしたことで逆に雨水が裏側に回り込まないように、水の流れが下に下に円滑に流れることをイメージしながらコーキングしていった。

よし! これで雨漏りが止まれば万歳だ。
雨降りはイヤだが、雨が降ったら確認しに来よう。

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現場のパノラマVR写真撮影

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RICOHのTheta】
今日は大工さんへの説明用に現場のパノラマVR写真撮影をすることにした。

ただ、今日はいつもの一眼カメラと特殊雲台を使わずに、言わばパノラマVR撮影用のインスタントカメラRICOHのThetaを使用。

目的は高解像度の写真ではなく、現場の状況を大工さんに伝えることなので、短時間で撮影ができる道具を選択した。

実はこのカメラ、パノラマVR撮影を教えてくれた師匠からのいただき物。

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【玄関土間からの撮影画像】
残念ながら、360°パノラマVR写真としてブログに埋め込む方法がわからないので1方向からの静止画。

屋内外20ヶ所ぐらいの撮影をして60分程度。通常の機器だとこうはいかないし、帰宅後のデータ処理時間を加えるととんでもない時間になる。

説明用にはこれで十分。むしろ撮影箇所が多い方が目的にかなっている。

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大黒柱周りの解体作業

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【元台所側から見た大黒柱周り】
今日は朝から雨模様だが、屋内作業ならできるだろうし、雨天だからこそできる雨漏り確認のために現場に出かけた。

雨漏り確認については先に書いたので、大黒柱周りの解体作業について記載する。

大工さんに主な柱の補修に入ってもらうまでに、それぞれの柱の周りをできるだけ開けた状態にしておこうと考えた。

こちらは台所側の新建材が張り付けてあった下地で、まずはこいつから解体することにした。

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【台所側の壁の下地の解体後】
例によって、バールと手鋸とハンマーでの解体作業。馴れたもんだ。

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【同じ箇所の土間側】
反対側からも解体作業開始。こちらは塗り壁で下地は耐火の石膏ボード。

あれ? 台所側は新建材だけだったのに、反対じゃねぇ。

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【板戸様の物】
何故だか中には板戸様のものがあり、釘で固定してある。
しかしよく見ると、固定してある釘を抜いたところで、この板は右にも左にも、もちろん上下にも動かない。
何でこんなところに板戸が入れてあるんだ??
本当に古民家は理解不能なものが時々出てくる。

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【上がり框の下から出てきたもの】
それからこんなものも出てくる。
元の主は和服を好み、和裁、生け花をたしなんでいたであろうと思われるものが沢山出てくる。
今となっては懐かしいジャスコで買ったスリッパは別だ。昔の人は買ったものを使わずに大事に仕舞っている。これが高度経済成長を支えてきたんだな。

それ以外は解説不能

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【土間側から見た大黒柱周り】
とりあえず手に負えそうな所は解体した。
この上がり框だが、手前の引き戸の枠にあたる部分は縦材と横材の接合部はきちんと継ぎ手で組まれており、なかなか解体作業が厄介だ。この土間の細工をした大工さんはキチンとした方だったんだろう。

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【台所側から見た大黒柱周り】
上がり框の一枚板を切断せずに一枚丸ごと取り外したいんだけど難しい。

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【座敷側から見た大黒柱周り】
こちらから見ると蟻害の状況がよくわかる。
写真右下あたりの束がなぜか束石がなく、その束を上がって大引きから板戸の敷居を伝って大黒柱へと蟻道が続いているのが確認できる。

ここにも原因と結果がある。

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