宗鏡寺(出石の沢庵寺)の改修作業の手伝い

今日は出石の宗鏡寺(沢庵寺)で行われている改修工事の手伝いに行った。

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【宗鏡寺の山門】

朝6時に自宅を出て出石の宗鏡寺に到着したのは8時頃。山門をくぐり和尚さんにご挨拶をして作業を開始した。

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【本堂と開山堂間の回廊】

今日の作業箇所は本堂から開山堂につながる回廊で、これまでの作業で回廊そのものはほとんど解体されていた。

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【本堂から開山堂に上がる階段跡】

本堂から開山堂に向かう階段も解体されており、階段部分の木組みについて作業に当たられている宮大工さんが説明をしてくれた。

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【階段上部の両側にあった柱】

階段の四隅に立っていた柱に複雑な形状のほぞ穴が刻まれていた。

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【横架材に刻まれたほぞ】

横架材の側に刻まれたほぞを見てもどこかどう納まるのかわからない。

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【階段の踏板がのっていた側桁】

踏板がのっていた材料にも溝が切ってあり、踏板がのると釘を使わなくても横に広がらないようになっている。

で、私の作業は回廊周りの落とされた土壁を砕き、木舞竹や荒縄を除いた壁土を土嚢袋に入れて保管場所に運ぶことだ。

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【落とした土壁】

同様の作業をうちの現場でもやったが、土壁の土や中に混ぜられた藁の質が違う。この作業は和尚さんも一緒に土まみれになってされた。

和尚さんは木舞竹をレシプロソーを使って器用に切断される。

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【鐘楼】

10時の休憩を挟んで作業を続けながら境内の拝観もさせていただいた。

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【本堂前の庭】

休憩時に本堂の濡れ縁に腰掛けて眺める庭は、真ん中奥の石が仏様の涅槃で、その両側に末広がりに配置された石がお弟子さんを表現しているとのことだ。

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【鶴亀の庭】

昼食をいただいた濡れ縁からは沢庵和尚自ら作られたという鶴亀の庭が望めた。

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【座禅道場】

土壁の整理がほぼ終わると宮大工さんが解体された木材で再利用をするものは座禅道場の中に運んだ。

道場の外に立て掛けられているのは裏山から切り出された木材を製材し、ここで出番を待っている。

 

座禅道場の画像の左奥の建物は漬物小屋で、かの有名な沢庵漬けが保管されている。

今日の作業時間の終わりに近付いた頃、回廊跡で和尚さんと宮大工さんが回廊下の石垣について相談されていた。

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【回廊下の石垣】

回廊下には石垣あって本堂より高くなっており、この石垣が少し外に膨らんでいる。この石垣の上に回廊を再生する前に足元であるこの石垣をどうするかについての相談だ。

よく穴太積と称される野面積みだが、よく見ると画像の右側と左側とは積まれた時代が違うように見える。

右側の石は角がとれて比較的丸い。右側の石垣は古い時代に積まれたもので、角の石積みを取り除いて左側に新たに石垣を延長して回廊を増築したように見える。

こんな想像も楽しみの一つだ。

作業後、汗を流して下さいと風呂の用意もしていただいたが、入浴すると睡魔に襲われ車の運転が危うくなるのでお断りしたが、お土産にといただいた納経帳と沢庵漬けは遠慮なくいただいた。有り難う御座いました。

和尚さんと宮大工さんに挨拶をして17:25帰路についた。

面白い体験をさせてもらった。

こんな雑なブログを最後まで読んでいただき有り難う御座います。
雑は雑なりに頑張って書き続けてみるんで、良かったらまた見てやって下さい。