隅木の刻み

今日は有給休暇で朝から現場に向かって、隅木の刻みをやった。

あいにくの朝から雨模様で、しかも結構降りもしっかりした雨。いつもならこの雨だけで現場に行くのがいやになるんだが、今日は助っ人をお願いしているので助っ人との待ち合わせ時間には現場に着かないと。

現場に着いたらまたまたコウモリの糞尿。こいつを片付けて作業場に照明を設置して助っ人を待った。

程なく現れた助っ人はいつもの木工の師匠。自前の道具を車から下ろしてさっそく作業開始。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903160908j:image

【105㎜角の使い回しの角材】

北側の屋根の改修を始めるまでに屋根を支えていた105㎜角の柱材。

これをまずは丸鋸で80㎜×105㎜の角材にした。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903161318j:image

【三面の鉋掛け後】

次に下端と両側面を電気鉋で鉋掛けして見える面を整えた。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903161618j:image

【丸鋸角度定規】

続けて、屋内側の柱にかかる箇所の刻みを始める。屋根の勾配に合わせた角度で角材を切断。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903162116j:image

【角度切り後】

解体した隅木から自在スコヤで角度を写してから、165㎜の丸鋸なので両面から鋸を入れた。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903162437j:image

【角材に墨付け】

角材の上端と下端に芯線を墨付けして、芯線を基準にして両側に斜めの墨を入れる。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903162838j:image

【柱に掛かる箇所の墨付け】

柱の角に被さるように斜めに墨を入れて、柱に掛かる部分を残すように墨を入れた。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903163108j:image

【両刃鋸で作業中の師匠】

鑿ではつる前に両刃鋸で適当に刻みを入れる。鋸は師匠の自前のヒシカ工業の別所次郎。使わせてもらったけど刃が折れないか気になる。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903163555j:image

【鋸の切れ目】

ここから鑿で削っていく。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903163707j:image

【鑿で作業中の師匠】

ちゃんと昨日から研いである鑿で、ざっくり切れ目の入った部分を削っていく。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903164113j:image

【刻み完了】

途中、ざっくり削った後は突き鑿で仕上げていく。鑿も使わせてもらったが、ゴムの塊を彫刻刀で削っているような感触で木材が削れていく。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903164645j:image

【隅山の削り】

最後は隅木の上端を山形に削る。

両側の上端から10㎜に墨を付けて、丸鋸で角度を付けてあらかた切り取り、電気鉋で墨線まで削って仕上げていく。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903165120j:image

【隅山の鉋掛け後】

これで完成。後は長さの調整だが、雨が降っててブルーシートを剥がして元の位置に入れて確認ができないので、今日はここまで。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903165522j:image

【隅木の屋内側】

これで西側の下屋根の作業を再開できる。明日は雨は上がるかなぁ。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903165818j:image

【鑿のセットの化粧箱】

作業が終わったので師匠と雑談。師匠が今日の作業のために持参してこられた道具を見せてもらった。

f:id:dark-eyes-owlet:20210903170122j:image

【鑿のセット】

師匠がネットオークションで錆だらけの鑿の錆を落として磨いて研いで仕上げた道具だ。

化粧箱も師匠が桐の無垢板で自作されたもので、表の毛筆の文字も洒落で師匠自身が書いたものだった。

もちろん鑿は大内の刻印が打ってある本物だ。こんな持ち主に落とされて錆だらけだった鑿も幸せだろう。

帰ったら、以前師匠からもらった鑿をまた研ごう。

こんな雑なブログを最後まで読んでいただき有り難う御座います。
雑は雑なりに頑張って書き続けてみるんで、良かったらまた見てやって下さい。