下屋根工事の費用

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【棟板の剣先】

まだ細かいところが気になるが、瓦下ろしから始まった下屋根の作業が一段落したので、要した材料費と時間を集計してみた。

まずは材料費から。

【材料費の集計】

木材関係が40万円弱で、板金関係が約20万円。木材関係がウッドショック以前にほぼ購入し終えていたので助かったが、これから先は2倍から3倍を見込まないといけないので、施主施工にとっては魅力が低下した。

板金関係も価格上昇前だったが、これらも今後は1.5倍ぐらいの覚悟は必要になる。

また、波板の厚さが0.25㎜で、本職が扱う材料の厚さの 0.35㎜とでは耐久性に差があるだろうし、使う工具もホームセンターで入手できるようなもんでは切れなかっただろう。

お金はただ取らないっていうのが実感できた。

次に作業時間と、作業費について。

【作業時間の集計】

暑い季節にフロイデさんとやった瓦下し作業や解体作業が158時間。

軒桁や隅木の交換をやりながら、垂木を入れて屋根下地を作る作業が602時間。本当に永かった。

最後が、屋根下地の上に、屋根材とは違う角波板を固定していく作業に229時間。素人工事と笑われるが、自分でできる最善の作業だったと思う。

総作業時間が998時間。約1,000時間かけた下屋根の改修作業だったが、雨漏りの原因を目の当たりにしたり、蟻害はどうやって発生するかというのを学べたりと、本当にいい経験ができた。

もう一度やったらもう少し上手くやれる気がするが、もう二度とやりたくないという気持ちもある。複雑だ。

また、作業をやるにあたって棟梁に入っていただいた時間が19時間。約0.2%だが濃い内容で、こんな素人に付き合ってくれる棟梁がいてくれたからこそここまでできた。

棟梁がやってくれた作業の一つ一つが貴重なお手本になった。

それから、自分達でやった作業を時間だけでみるより、お金に換算してみるとわかりやすいだろうと、1,200円/1時間で計算したのが金額欄だ。

8時間働いて9,600円ではこの作業は誰もやってくれないだろうが、半人前にも届かない大工の見習いには過ぎた金額だろう。

それでも総額約120万円。学び、楽しみながら得られた金額としては有り難い金額だ。

さらに、使用した主な電動工具インパクトドライバー、丸鋸、電気カンナ、自動鉋盤ぐらいで、自動鉋盤以外はプロ用を使った。金額は想像してもらえるだろう。

古民家改修を始めて、最初にやった大屋根の塗装をやり直さないといけないぐらいになったが、これからは、そろそろ内装にも手を出して、覗きに来てくれる方々に少しは進んだ感をお見せできるようにと考えている。

こんな雑なブログを最後まで読んでいただき有り難う御座います。
雑は雑なりに頑張って書き続けてみるんで、良かったらまた見てやって下さい。